蒼穹のファフナー

 60分です。特別版です。30分×2じゃなく60分×1です。
 うーん、構成としてはどうなのかな。最初の30分は本当に短かった。たった2分のダイジェスト、戦闘前の儀式から戦闘突入。そして乙姫たんの覚悟と総士の抵抗。
 大人たちは大人の責務を果たし、子供たちに未来を託す。
 ここから、乙姫たんの入滅……コアへの再同期……までは「人は、何かを成すためには戦わなければならない」「戦いは、痛みと苦しみをももたらす」というテーマを如実にあらわしていたわけですが。
 ラストを見て、悲劇と取るかそう取らないかは個人の判断によります。
 フェストゥムをも欺き、禁断の実を与える蛇となった総士は、乙姫たん共々「そこにいる」限界を超えてしまった。人類が、人類以上の存在と戦う代償は、そこで支払われていたわけです。
 総士は「必ず還る」といいました。
 乙姫たんは次代に希望をゆだねました。
 願わくば、彼らの再会が叶わんことを。
 
 ……よくもまぁ、最初の1クール棒に振っておいてここまで再構成したなぁ。人間、やればできるもんだ。