「実名を公開する」という意味

 27日のネタに何人かコメントをいただきました。2人友人で1人は見知らぬ方ですが、匿名擁護の意見(と取れるコメント)がありましたのでちと補足しようと思います。
 匿名による発言をすべて否定しようとは思いません。
 俺が言いたかったのは「匿名だから関係ない」「インターネットの発言は自分に直結しないし、自分の知り合いにもばれないんだから何を言っても平気」と考える人がいる限り、法的に取り締まったところで何の解決にもならない。むしろ「そんなところでこんなことを言ってるけど、あんたのことは簡単に特定できるよ? だからもうちょっと考えて物を言いなさいよ」ということなのです。
 びしやボリスさんのように意見を下さった方はしっかりとした考えがあり、その上であえて匿名で発言をするということだと俺は思います。
 これは善悪の問題ではなくそういう表現方法を選択したということであり、別に非難も擁護もするつもりはありません。
 また、実名を公開することの危険性、不利益というのも当然あるでしょう。少なくとも大多数の他人に向かって声高に本名を叫ぶのは危険云々の前にただの狂人の行いです。普通はこんな真似しません。
 
 ですが。
 
 それを免罪符にして何をやってもいいって考えるのは間違ってるでしょ。
 端的な例として、高校生が18禁のエロゲーを買っていいと思いますか?
 中学生の時期に父親が買ってきたスポーツ新聞のエロページを読んで興奮するのは、結構な人が通った道だと思いますが、18歳までは買っちゃダメよと言われているものを買ってきてやってみた、って話をblogでやってみたり掲示板に書き込んだりするのはネタとしてもどうかと思うし事実だったらますます問題。
 要は、匿名はダメ実名バンザイってことではなく、匿名で言い逃げなきゃならないような意見を不特定多数の目の前にさらすってのはどうなのよ? といいたいのです。
 そのくせ、中途半端にプロフィールをさらしてたりするので前述の「高校生が18禁ゲーを買って来る」という矛盾が生じるのです。
 杓子定規に「高校生だからエロゲー買うな」とまでは言いませんよ。表立ってはたしなめますけど。それが公的な大人としての意見ですから。
 でも、同時に思うわけです。「バカだなぁ、そんなこと口にしなくても黙って買ってりゃいいやん」と。
 俺はどんな意見でもインターネットにあっていいと思うし、あるべきだと考えます。ですが、言ったからには責任を持たねばならないと思うし、言及されて困るようなことを匿名で言い逃げるのはずるいと思うし、そもそもインターネットで発言するのに「自分が特定されないから何言っても関係ないじゃん」って思うのは間違ってる、とも考えるのです。