ネットの匿名性についての続編

 実名推進は誤解だ総務省のお役人が言っているそうです。
 そっか、この話ってそんなに騒動になってるんだなぁ。そりゃ俺んとこみたいな場末のblogに1000件も履歴残ったりするわけだ。
 まぁ、この記事の中の匿名性の部分に関しては言及しないでおきましょう。ハンドルネームって匿名じゃないんだ、とか微妙なツッコミどころもありますが。
 それよりも気になるのは、

匿名の発言が大多数のままでは、「ネットは怖い」というイメージが定着してしまうと心配する。

 という一文。
 いや、ネットって怖いところだから。
 性善説通用しないから。
 自分の身は自分で守らなきゃ誰も守ってくれないわけで。だからこそ『匿名』という防衛手段があるのであって。
 やっぱり日本って平和ボケした国? とまで思ってしまう始末。
 インターネットのすべてが命の危機に直結するわけではないけれど、わが身の安全は誰も保証してくれない場所であり、法治国家日本においても、むしろ法整備が進んでいない……進んでいるならそもこんな発言が政府筋から出てくるはずがない……以上、国も個人を守ってはくれないのです。PC壊れたってウイルスに感染したって国が補償してくれるわけじゃないしね。
 そういう事実をきちんと教えた上で、どうすれば自分を守れるのか、どうすれば見知らぬ他人を知らないうちに傷つけたりしないで済むのか、どうすればその危険で有用な場所を活用できるのかを説いていくことこそが大事なのではないかと考えるのです。
 ……最近、会社でセキュア関連の製品を取り扱うようになって余計にそんなことを考えたりなんかして。
 
 そこんところを天秤にかけても、やっぱり俺はこの文章を俺自身が書いているときちんと宣誓したい。
 物書きの業、というのも口幅ったいのですがね。やっぱ、どんな意見を述べたとしても、それは「俺が言った」って物じゃなきゃ気がすまないのですよ。
 ……精神的露出狂と言われたら否定できんな。